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「隣人を自分のように愛しなさい」聖書ルカによる福音書10章27節 |
わたしたちは、1893年の創立時から一貫してキリスト教精神の中で保育を行ってまいりました。特に重んじているのが「隣人を自分のように愛する心」を育てる保育です。子どもの心の基礎は幼少期に形成されます。そこで人が最も学ぶべきは「愛情」です。その大事な時期に人の愛を十分に受けられず、自分を肯定的に見られなかったり、他者を簡単に否定してしまう子どもが増えています。
神奈川幼稚園では、他者の心の痛みがわかる人へ、思いやりをもって他者と接することのできる大人になってほしいとの願いを込めて、心の教育に力を入れています。そのためにわたしたち保育者がまず、子どもたちの存在を丸ごと受け入れ、全身全霊を注いで愛すことを念頭に置きながら、日々の保育にあたっています。
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「学びは遊びの中に」 |
当園では、遊びを中心とした保育活動を行っております。遊びがもたらす恵みは計り知れません。想像力、知的好奇心、言語、空間認識、手先の運動機能、芸術的感性、最後までやり抜く忍耐力、創造性、社会性など、子どもの心身の発達にとって欠かすことのできない要素はみな遊びから習得するのです。子どもの発達の分野で必ずと言っていいほど耳にする「非認知能力」というのは、主として遊びにおいて養われます。神奈川幼稚園では「学びは遊びの中にある」との認識で保育を行っています。
もちろん、仲間と一緒に歌を歌ったり、絵画や制作をしたりという一斉活動も積極的に行っています。また、毎週火曜日の礼拝では静寂のなかで神様のお話を聞きます。このように、遊ぶときは思いっきり遊び、秩序や静寂が求められるところではそれに相応しい行動ができるよう心がけています。
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「一人一人に行き届く保育を」 |
当園は、園児数100名前後の比較的少人数の幼稚園です。一クラスでは15〜20名ほどです(一学年2クラス)。当園ではときどき担任交代を行うなどして、一人の子どもを園全体で理解するようにしています。補助教員を含めて全教員はすべての子どもの名前を覚えています。担任だけでなく、それぞれの教師がきめ細かく子どもたちに接することで、子どもの小さな変化に気づくことができ、一人一人の個性や状況に応じた保育が提供できます。
また当園は徒歩通園ですから、保護者と教師が接する機会も多いです。お迎えの時間のときなどに幼稚園での様子を言葉で伝え、同時にご家庭での状況も教えていただくことで、子どもの姿を多面的にとらえ、効果的で質の高い保育につなげています。
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